岡崎市議会議員 うめむら順一 再び市政へ ふるさとに夢と活力を

活動報告

2008

04/10

高知市の森林行政を視察

カテゴリー:活動報告


森林の公益的機能が高まっている。採算が取れないことで、放置された山林は、災害の危険を持ち、安定的な水を供給する為の保水力が低下している。愛知県森林環境税の導入を控えて、先進地である高知市へ森林行政の視察を実施した。

1 高知市の概要 人口:33万人、世帯数:14800世帯、面 積:264㎢、歳出:211億、財政力指数:0.6、高知県の中央部、四国山脈を背景にして南は太平洋に面する。山之内一豊の入国以来、土佐の政治文化・経済の中心として発展。幕末・明治期には、坂本龍馬や板垣退助などの偉人を多く輩出した。2005年1月に鏡村と土佐山村を編入した。


高知市役所にて視察説明

2 森林行政の概要
 (1)造林支援事業として、間伐材搬出や作業道の整備に補助 (2)森林総合整備事業として民有林の除間伐や作業道整備に補助 (3)森林整備地域活動支援事業として森林施業が必要な地域への補助 (4)協働の森づくり事業として作業道の開設や間伐ボランティアの支援(民間の3社が、年額50万円を10年間負担。総額500万円にて市有林50haを管理する) (5)松くい虫防除事業として防除事業への補助 (6)保安林環境保全事業(7)保安林における松くい被害木の処理や下刈り作業など機能回復と強化事業への補助 (8)振動病受診促進事業として林業労働者の福祉の向上と担い手の確保のために二次健診費用の助成

3 合併による森林行政への影響
3市村(高知市、鏡村、土佐山村)の合併により新市の面積は1.8倍。森林面積は3倍に拡大。新市の6割が山林となった。合併協議の中で、林業関係事業については、2村の制度を基本とすることとして調整。森林組合は、合併と同時に統合した。これまでは公園管理や観光施設の管理が主な業務だったが、本格的な間伐事業が求められた。当面は、組合への財政支援を約束したが、合併当初より支援を必要としない状況。林業に対しては市長の理解もあり、毎年1億円の予算を計上して、合併協議に盛り込まれた市民の森整備事業が、三箇所選定され20年度より着手予定。


森林行政の説明

4 現時点での課題
(1)森林資源の造成と公益的機能の確保・向上に向けた間伐等森林整備 (2)林道整備や作業道の開設と高性能林業機械の導入 (3)林業や木材産業の振興を図る為に県産材の活用推進 (4)担い手の確保と林業事業体への支援 (5)森林等を侵食する竹林対策の促進


〔感想・岡崎市への反映〕
食の安全とともに水の安全が問われる中で、水循環システムの構築が課題となっている。水を守るには森を守り、地域を守ることが必要であるとして、鏡川清流保全事業を策定。高知市を流れる鏡川は、源流から海まで流れる完結川として注目される。バイオマスエネルギーの活用と地球温暖化防止が推進される中で、森が水を生み環境の保全につながることが確認され、これまでの森林行政から変化を求められている。木材の生産・流通・販売も視野に入れた森づくり検討会が設置された。企業からの出資により間伐を進める「協働の森事業」が提案され、多くの企業が社会貢献活動の一環として協力している。今後、新たな森林経営を創出させることが重要であることが再認識された。

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